コート紙へのインキ適正、及び乾燥性について
コート紙へのなつ印において、一般的に使用されているTATインキ【STSG】黒色以外で、なつ印乾燥時間が早く、なつ印適正に優れたタートインキの調査を行いました。
・材質:コート紙
■調査インキ
【STSP】、【STSM】、【M-290】の各黒色、染料系インキ で調査しました。
■試験項目
①なつ印適正(20℃×65%)
各インキをスタンプ台に塗布し、ゴム印でのなつ印発色性を確認しました。
②なつ印乾燥性(20℃×65%)
①で確認したなつ印発色性にて、なつ印した印影について、乾燥時間を測定しました。
試験結果は以下のとおり
【STSP】 | 【STSM】 | 【M-290】 | |
なつ印印影 | |||
①なつ印適正 | ○ | ◎ | ○ |
②印影乾燥性 | 2~3分 | 3~5分 | 1~2分 |
総合評価 | △ | ○ | ○ |
■結論
3種のインキで調査したところ、なつ印適性、乾燥性において、【STSM】(黒)、【M-290】(黒)の結果が良好でした。
この2つのインキについては、以下のパターンで使い分けることをおすすめします。
・【STSM】(黒):乾燥時間を比較的長く取れる場合には、なつ印印影が一番きれいです。
・【M-290】(黒):乾燥時間の短縮が必要な場合に、最も適しています。
※本ページに掲載している情報は弊社が独自に調査・試験を行った結果です。
なつ印の対象物のグレード、表面状態、使用条件により性能が異なる場合があり、
全ての環境で同一の結果を保証するものではありません。