ポリエステルフィルムへのなつ印に適したインキ
ポリエステルフィルムへのなつ印に関する問合せが多いため、印影の鮮明性、乾燥性、密着性について調査を行いました。
・材質：ポリエステルフィルム
■調査インキ
【STSG】、【STSP】、【STSM】の各黒色で調査しました。
■試験項目
①印影鮮明性（２０℃×６５％）
各インキをスタンプ台に塗布して、ゴム印でサンプルになつ印し、印影の状態を目視判定しました。
②印影乾燥性（２０℃×６５％）
各インキでサンプルになつ印後、指触にて印影の乾燥状態をを調査しました。
③印影密着性（２０℃×６５％）
サンプルになつ印1時間後、印影に対して摩擦を加え、変化を確認しました。
試験結果は以下のとおり
| 【STSG】 | 【STSP】 | 【STSM】 | |
| ①印影鮮明性 | ○ | ○ | △ |
| ②印影乾燥性 | ６０～９０秒 | ６０～９０秒 | ２～３分 |
| ③印影密着性 | ○ | ○ | △ |
| 総合評価 | ○ | ○ | △ |
■結論
以下に、なつ印後の印影密着性の写真を掲載します。
【STSG】と【STSP】でのなつ印が、印影の鮮明性、乾燥性、密着性ともに良好ですが、
印影保存性､耐薬品性を考慮すると、【STSG】が最も適したインキかと思われます。
本ページで紹介するインキには既に廃番となっているものが含まれています。
ご利用を検討される場合は、後継のインキ品番（品番の後ろに「N」または「-N」が入ります）にてご検討ください。
※本ページに掲載している情報は弊社が独自に調査・試験を行った結果です。
なつ印の対象物のグレード、表面状態、使用条件により性能が異なる場合があり、
全ての環境で同一の結果を保証するものではありません。
