金属部品に対し、洗浄剤耐性のあるTATインキ(旧名称:不滅インキ)
先日、金属部品に対しなつ印適性があり、かつ、洗浄剤を噴霧し、耐性のあるTATインキについて、ユーザ様から問合せがあり、調査を行いました。
・なつ印対象物:金属部品
■調査インキ
【STG】(黒)、【M-A】(黒)、【M-365】(黒)で調査しました。
■試験項目
①鮮明性(20℃×65%)
各インキをスタンプ台に塗布し、ゴム印でなつ印し、印影の状態を目視判定しました。
②洗浄剤耐性(20℃×65%)
①でなつ印したものに対し、1時間後に洗浄剤を噴霧し、印影の変化を目視判定しました。
試験結果は以下のとおり
【STG】 | 【M-A】 | 【M-365】 | |
なつ印直後 | |||
洗浄剤噴霧後 | |||
①鮮明性 | ○ | ◎ | ○ |
②洗浄剤耐性 | × | △ | × |
総合評価 | × | ○ | × |
■結論
3種のインキで調査したところ、鮮明性、洗浄剤耐性において、総合的に結果が良好だったのは【M-A】でした。
【M-A】は、金属類に対し、なつ印後ラッカーを塗布したり、絶縁ワニス(溶剤系)に含侵させる場合といった、2次加工の際に、一般的によく使用されるインキです。
ただし、これらの評価は、なつ印対象物のグレード・表面状態・使用条件により、異なる場合がありますので必ず試験の上、ご使用ください。
※本ページに掲載している情報は弊社が独自に調査・試験を行った結果です。
なつ印の対象物のグレード、表面状態、使用条件により性能が異なる場合があり、
全ての環境で同一の結果を保証するものではありません。