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金属になつ印した印影が耐酸性、耐油性に適したインキ

2008年03月28日

金属部品になつ印した印影に対し、耐酸性や耐油性に適したインキに関する依頼があり、調査を行いました。
通常、金属には【STG】、【STSG】のほか、【STM】、【M-500】などを勧めていますが、今回は、耐酸性の要望があるため、顔料系インキを選定し調査しました。

・なつ印対象物:金属部品

■調査インキ
 【STSG】(黒)、【M-505】(黒)、【M-195】(黒)で調査しました。
■試験項目
 ①印影鮮明性(20℃×65%)
  各インキをスタンプ台に塗布し、ゴム印でなつ印し、印影の状態を目視判定しました。
  また、なつ印表面は、(1)金属素地(2)油付着面 の2種類に対してなつ印しました。
 ②印影密着性(20℃×65%)
  ①でなつ印したものに対し、油を滴下して30分放置後、印影に対して摩擦を加え、印影の変化を目視判定しました。(油については、鉱物油系潤滑油を使用しました)


試験結果は以下のとおり 

080328b1.jpg


■結論
これらの結果より、

・上記試験条件において、各インキともなつ印適性があると判断できます。
・金属素地及び、油付着面でも鮮明な印影が得られ、印影を30分間、油に浸漬した後の摩擦(密着性)に対しても、耐性がありました。

以上の結果から、どのインキでも適していましたが、汎用的なインキである【STSG】(黒)をお勧めします。
また、【STSG】(黒)につきましては、耐酸性において、1%塩酸水溶液への30分間の浸漬に対して耐性のあることが確認されています。


これらの評価は、なつ印対象物のグレード・表面状態・使用条件により、異なる場合がありますので必ず試験の上、ご使用ください。

本ページで紹介するインキには既に廃番となっているものが含まれています。
ご利用を検討される場合は、後継のインキ品番(品番の後ろに「N」または「-N」が入ります)にてご検討ください。

インキ品番と対応溶剤の一覧表

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※本ページに掲載している情報は弊社が独自に調査・試験を行った結果です。
 なつ印の対象物のグレード、表面状態、使用条件により性能が異なる場合があり、
 全ての環境で同一の結果を保証するものではありません。

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