導入事例

TOP導入事例 その他TATインキ(旧名称:不滅インキ)における導電性の有無について

TATインキ(旧名称:不滅インキ)における導電性の有無について

2007年02月20日

あるお客様より、TATインキ(旧商品名:不滅インキ)における、導電性の有無について確認したいという要望があり、調査を行いました。

■調査インキ
【STM】(黒)、【STSG】(黒)、【STSG】(白)で調査しました。

■試験試料
 0.1mm(100μ)のアルミに、各種インキを塗布し乾燥後の塗布厚が20μになる様に調整後、
 約100mm×100mmにカットしたものを試料検体としました。
 ※インキは、全て蒸発乾燥タイプの為、インキ単体での測定が不可能であり、乾燥皮膜での
  測定値としました。

■測定方法
 ・体積抵抗率: JIS K6911準拠
 ・使用装置:  デジタル超高抵抗/微小電流計(ADVANTEST社製)
 ・測定条件:  
   温度・・・23℃±2
   湿度・・・50%RH±5
   印加電圧・・・5~10V
   試験機種・・・R8340A
 ・試料数:   n=1

■測定結果
 測定結果は以下のとおり 

 
   【STM】(黒)   【STSG】(黒)   【STSG】(白) 
厚み(乾燥皮膜;mm) 0.019 0.038 0.031
抵抗(Ω) 9.49E+05 3.23E+11 4.84E+05
体積抵抗率(Ω・cm) 9.81E+09 1.67E+15 3.07E+09
scroll

■結論
 試験した3種類のインキは、体積抵抗率が高いことから導電性は殆どないと判断できます。

本ページで紹介するインキには既に廃番となっているものが含まれています。
ご利用を検討される場合は、後継のインキ品番(品番の後ろに「N」または「-N」が入ります)にてご検討ください。

インキ品番と対応溶剤の一覧表

技術レポートTOPへ戻るカテゴリーTOPへ戻る

※本ページに掲載している情報は弊社が独自に調査・試験を行った結果です。
 なつ印の対象物のグレード、表面状態、使用条件により性能が異なる場合があり、
 全ての環境で同一の結果を保証するものではありません。

  • ページトップ