TATインキ(旧名称:不滅インキ)における導電性の有無について
あるお客様より、TATインキ(旧商品名:不滅インキ)における、導電性の有無について確認したいという要望があり、調査を行いました。
■調査インキ
【STM】(黒)、【STSG】(黒)、【STSG】(白)で調査しました。
■試験試料
0.1mm(100μ)のアルミに、各種インキを塗布し乾燥後の塗布厚が20μになる様に調整後、
約100mm×100mmにカットしたものを試料検体としました。
※インキは、全て蒸発乾燥タイプの為、インキ単体での測定が不可能であり、乾燥皮膜での
測定値としました。
■測定方法
・体積抵抗率: JIS K6911準拠
・使用装置: デジタル超高抵抗/微小電流計(ADVANTEST社製)
・測定条件:
温度・・・23℃±2
湿度・・・50%RH±5
印加電圧・・・5~10V
試験機種・・・R8340A
・試料数: n=1
■測定結果
測定結果は以下のとおり
【STM】(黒) | 【STSG】(黒) | 【STSG】(白) | |
厚み(乾燥皮膜;mm) | 0.019 | 0.038 | 0.031 |
抵抗(Ω) | 9.49E+05 | 3.23E+11 | 4.84E+05 |
体積抵抗率(Ω・cm) | 9.81E+09 | 1.67E+15 | 3.07E+09 |
■結論
試験した3種類のインキは、体積抵抗率が高いことから導電性は殆どないと判断できます。
※本ページに掲載している情報は弊社が独自に調査・試験を行った結果です。
なつ印の対象物のグレード、表面状態、使用条件により性能が異なる場合があり、
全ての環境で同一の結果を保証するものではありません。