朱肉とは?
朱肉(しゅにく)とは、印鑑やハンコを捺す際に使われる赤色(朱色)の印肉のことですが、一般的には印肉を入れる容器を含めて朱肉(しゅにく)と呼ばれる印章用品です。
朱肉は一般的に「スポンジ朱肉」と「練り朱肉」に分かれます。「スポンジ朱肉」は、植物油、合成樹脂、顔料を朱油(しゅあぶら)と呼ばれるインキ状にしたもので、フエルト又はスポンジに染み込ませた製品となっております。オフィスの事務処理で使われることが多く、事務用朱肉とも呼ばれます。そして、「練り朱肉」は、油(ヒマシ油、白蝋、松油等)と顔料を練り合わせたものを植物繊維に染み込ませて泥状にしたもので、その歴史は古く、印泥と呼ばれることもあります。
シヤチハタでは、物質を原子レベルの大きさで制御するナノテクノロジーを朱油の開発に採用し、「速乾シヤチハタ朱肉」に取り入れています。インキの顔料粒子をナノレベルまで小さくして、ムラなく均一になるようコントロールすることで、朱油の乾きが速く、そして「軽い力でもくっきり色濃い」印影が残せるようになっています。シヤチハタは美しい印影にこだわって、朱油にも最新技術を取り入れています。
どんな時に使うの?
朱肉は一般的に印鑑やハンコを捺(お)す際に使われます。個人の方は実印・銀行印・認印・訂正印、会社では代表者印・銀行印・役職印・角印など印鑑の種類が多岐に渡りますが、シヤチハタでは用途に合わせて朱肉をお選びいただけるよう、蓋の構造や盤面サイズの異なるラインナップをご用意しております。
どんな種類があるの?
スタンダードタイプ

速乾タイプ

幅広い用途に対応できる「スタンダードタイプ」と、印影の浸透乾燥が早い「速乾性タイプ」があります。
スタンプ台と何が違うの?
朱肉は赤色インキのスタンプ台と同じように見えますが、インキの成分はもちろん色が異なります。朱肉は重要な書類に使われることが多いので、色味は重厚感を出すために黄を帯びた赤色に近い色合いです。そして、長期的に変色しにくく、しっかりと印影を残せるようになっています。さらに、印鑑(印材)に負荷を与えない植物性の不乾性油(油脂)の採用、印鑑に付着しやすい粘度の設定など、きれいな印影をより長くお使いいただけるようになっています。
商品ラインナップ
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シヤチハタ朱肉(エコス)
きわめた品質。
定番のシヤチハタ朱肉。商品詳細はこちら -
朱肉 角型
収納に便利な角型タイプの朱肉。
商品詳細はこちら -
シクオス
朱肉のフタが印マットに早変わり!
便利な印マット付き朱肉。商品詳細はこちら
なつ印適性
ご利用になる紙の種類(なつ印対象物)に適したインキの商品をお選びください。
スタンダードタイプ

なつ印適性 | |||
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和 紙 | 登記簿等 | コピー用紙 | 契約書等 |
薄口模造紙 | PPC用紙 | 上質紙 | |
● | ● | ● | ● |
●:非常に良好 ○:良好
顔料分散技術により、顔料粒子径を最適な大きさに調整することで、印影の厚みを実現。
また、それと相反する特性である速乾性と非転写性を実現するオールマイティーな朱肉。
紙の上に残る顔料と紙の中に浸透している朱油のバランスが取れている状態。
速乾タイプ

なつ印適性 | |||
---|---|---|---|
和 紙 | 登記簿等 | コピー用紙 | 契約書等 |
薄口模造紙 | PPC用紙 | 上質紙 | |
○ | ○ | ● | ● |
●:非常に良好 ○:良好
印影の浸透乾燥が速く、スピーディーななつ印業務が可能。
また、朱油が完全に用紙内に浸透するため転写による不正の心配が少ない。
完全に紙の中に朱油が浸透している状態。