シヤチハタのCSR活動
地球環境を守るために、永く使えるモノづくりを基本として、
社会が望む「便利」「楽しさ」「安心・安全」を世界へお届けします。
トップメッセージ
長引く新型コロナウイルス感染症の影響をはじめ、気候変動、不安定な国際情勢、様々な物価上昇圧力の高まりなど、社会全体で厳しさを増す変化が数多く起こっています。
環境において近年国際的に大きな注目を集めている海洋プラスチックごみ問題は、海洋の生態系に悪影響を与え得るほか、人の健康にも影響を及ぼしかねない喫緊の課題です。この問題を解決するためには、新興国を含めた世界全体での取組が必要です。当社は文具メーカーとして、製品を通じた地球環境への貢献はもちろん、お客様と共に地球環境のために最善を尽くす環境パートナーとして、事業活動を通じて環境負荷の低減に取り組んでいます。

シヤチハタは創業当初からモノを大切に、環境に配慮したモノづくりに取組んで参りました。1925年(大正14年)の創業時に発売した「万年スタンプ台」は、長期間の使用を可能にするため、空気中の水分を吸収するインキを開発して作られました。また朱肉やXスタンパーも、インキを補充することで長期間繰り返しお使いいただける製品です。「使い捨てではないモノづくり」の精神は、今も全ての製品において受け継がれております。

さらに近年は、「製品の製造時に使用するエネルギーの削減」「製品に含まれる化学物質の把握・管理」も、モノづくりに必要不可欠な要素となって参りました。使用エネルギーの削減は、地球温暖化防止のための温室効果ガス削減、特にCO2の削減のためにあらゆる企業が取り組まねばならない課題です。またもう一方で、製品に重金属等の有害な物質が含まれないよう、材料や製造工程を適切に管理することも、製品を安心・安全にお使いいただく上で忘れてはならない配慮です。
また製品の一生を通じた環境負荷低減を図るため、ライフサイクルステージ毎の環境負荷の見える化手法を構築し、環境調和型製品の開発に努めています。環境と一言でいっても環境負荷は目に見えないものが大半です。リサイクル推進等による環境負荷の「減らす化」だけではなく、その効果を定量化するためのライフサイクルアセスメントLCA(Life Cycle Assessment)を実践し、環境負荷の「見える化」に努めています。
商品の提供による社会への貢献と、環境への配慮による貢献。この2つを両輪とし、今後もシヤチハタは100年企業を目指して歩みを進めて参りますので、ご支援のほどお願い申し上げます。
代表取締役社長 舟橋 正剛
環境への取り組み
コンプライアンス
ヘルプデスク体制
会社として、社員として、あるいは社会の一員として法令を遵守することは当然のことです。シヤチハタでは、創業以来、お客様をはじめ広く社会から信頼をいただける企業であることをめざし、積極的に法令遵守に努めてきました。さらに、「社会が望む『便利』『楽しさ』『安心・安全』を世界へ」という企業理念のもと、この伝統をより確かなものにするために、社内コンプライアンスシステムを構築しております。職場でのセクシャルハラスメントの防止、営業機密の管理、反社会的勢力による被害の防止等、さまざまな施策を実行してきました。
また、社内コンプライアンスシステム構築の一環として、職場でのコンプライアンスの状況について社員が相談できる窓口「ヘルプデスク」を設置しております。ヘルプデスクでは、職場で発生したコンプライアンス上のさまざまな問題に対する相談・情報を受け付け、倫理委員会に報告。さらに倫理委員会を通じて問題を公正に調査、早急に解決し、再発防止策を検討・実施しております。
社会貢献活動
社会貢献の考え方 | 自然環境の保全
シヤチハタ株式会社は地球社会のよき企業市民として、企業の社会的責任の重要性を認識し、製品の製造過程から出荷まで、会社運営の全ての面で人と環境に調和した企業活動を推進します。
工場の地域環境を中心に、自然環境の保全に取り組んでいます。
稲沢工場の清掃活動
稲沢工場では事業所周辺のゴミを拾う清掃活動を毎年開催し、地域の環境保全に貢献しています。これには、社員全員が参加し、小グループに分かれて事業所周辺の道路や社員駐車場のゴミを拾って歩きます。稲沢工場では社会貢献の一助として、今後も一人ひとりが自覚をもって、周辺地域の清掃活動に取り組んで参ります。
日常的な美化活動
稲沢工場では事業所周辺のゴミを拾う清掃活動を毎年開催し、地域の環境保全に貢献しています。これには、社員全員が参加し、小グループに分かれて事業所周辺の道路や社員駐車場のゴミを拾って歩きます。稲沢工場では社会貢献の一助として、今後も一人ひとりが自覚をもって、周辺地域の清掃活動に取り組んで参ります。
品質への取り組み
品質に対する考え方 | 品質維持のための
分析機器/設備
お客様の期待・ニーズに応える製品を企画から、研究・設計開発、生産し、販売・サービスまでの、その品質を保証するために、全社員が品質保証活動に参加しています。その品質を維持・向上していくため、国際的な品質マネジメント規格であるISO9001の認証を取得して、徹底した品質保証・品質管理活動を行っています。
性能試験機
試作品や本製品のなつ印や筆記、経時性能を試験する機器/設備です。
【なつ印性能試験】
【なつ印性能試験】
【なつ印性能試験】
【なつ印性能試験】
【なつ印性能試験】
インキ関連分析機器/設備
さまざまなインキの開発を行うための分析機器/設備です。
【粘度計】
【表面張力計】
【pHメーター】
【比重計】
【水分計】
【測色計】
ゴム関連分析機器/設備
さまざまなゴムの開発を行うための分析機器/設備です。
【キュラストメーター】
【ムーニー粘度計】
その他分析機
その他、さまざまな試験、分析を行うための機器/設備です。
【フェードメーター】
【マイクロスコープ】
工場が田園地帯にあるということ
環境影響物質を厳しく管理
まわりの自然環境を壊さない。それが、この場所に工場が在り続けるための絶対条件。私たちは環境影響物質の管理を徹底しています。
シヤチハタの生産拠点である稲沢工場は、愛知県稲沢市郊外の田園地帯に位置しています。工場が立地する周辺の自然環境を守るため、関連する国の法律、愛知県の条令、協定を遵守することは当然として、より厳しい社内基準の達成をめざしています。
シヤチハタにとって、より身近な環境問題
稲沢工場は、シヤチハタの生産拠点となっており、Xスタンパーの原料となるポーラスゴムやインキの製造から、成型、組み立てまで全ての工程が行われます。その過程で出る排水、排ガス、廃棄物すべてにおいて、環境に負担をかけない管理、処理を徹底して行っています。工場のすぐ横を流れる用水路は、周辺の田んぼへとつながっており、私たちの食べるお米が栽培されています。ここに万が一にも有害な物質を流すわけにはいきません。そのためにも、細心の注意を払っています。シヤチハタにとって、環境問題は以前からとても身近で、取り組むことが当然の課題なのです。
左:廃水処理施設 / 右:アルコール蒸留還元装置
環境影響物質を厳しく管理
【水質管理状況】
稲沢工場から排出される排水の水質検査を年2回実施し、水質の管理状況を把握しています。
【騒音管理状況】
工場敷地境界線における騒音を測定し、管理しています。
【振動管理状況】
工場敷地境界線における振動を測定し、管理しています。
社員一人ひとりが環境への配慮を心がけています。
施設、設備、管理体制の整備だけではなく、社員一人ひとりが、周辺環境への配慮を心がけています。毎日欠かさず行う工場周辺の用水路のパトロールやゴミ拾いなど、日頃から環境問題と取り組んでいます。
その取り組みの成果として、植物が茂り、あめんぼなどの昆虫たちが生息する用水路や、稲穂の向こうに工場が望める風景を維持しています。
今後も、シヤチハタは、周辺の環境から、地球規模での環境まで、環境との共存・調和に真剣に取り組み続けていきます。